2012年10月26日金曜日

業界ってものについて思うことをちょっとだけ

fladdictさんのこのエントリーを読んで。

どんなに頑張っても、出版社は電子書籍の価格を防衛できない | fladdict

インターネットのおかげでいろんなことが便利になった。そんな恩恵の一つに、流通にかかるコストが下がった、というのがあると思う。で、それによって何が起きたというと、今までより格段に参入しやすくなった。

自分の場合を考えてみても、数年前までは、音楽を誰かに届けたいと思ったらライブで演奏したり、ライブハウスでCDを売るくらいの選択肢くらいしかなかった。どこか遠くの人に届けるためにはすごくコストがかかっていた。

でも今はどうかというと、そんなことはネットがあればできてしまう。SoundCloudbandcampなんかが出てきたことによって少なくとも自分にとっては音楽の聴かれ方も変わったし、それによって音楽との付き合い方までも変わったと思う。

スモールプレイヤーって言っていいのかわからないけど、いわゆるアマチュアやインディーズの人たちほどこの変化をわかってるだろうし、うまく利用していると思う。

じゃあ逆に大きな方々はどうなのだろう…

結局のところ、出版社の最大の敵は、同業者でもAmazonでも違法コピーでもない。

真に恐れるべきは、失うものもなく、利益も必要なく、面白いコンテンツを作れるプレイヤーが出版業界の外には存在する・・・ということだ。そして彼らには出版の慣習も、仁義も、同調圧力も意味を持たない。彼らこそが電子出版の最大の驚異だ。

via どんなに頑張っても、出版社は電子書籍の価格を防衛できない | fladdict

こういうことをわかっているんだろうか。。。

さらにいえば、そういう外側のプレイヤーに気付くことなく、自分たちを守るために一番自分たちを救ってくれているであろう音楽ファンの事を敵と見なしているんじゃないだろうか、ということ。実際のところどうなのかはわからないんだけど、そういう風に思えてしまう。そんな敵対心むき出しでこられても離れていくのは目に見えてるでしょ、と。規制だとかそういう言葉を聞くたびにもモヤモヤします。

…とはいえ、これ以上あーだこーだと指摘してもすぐに変わるもんでもないだろうし、まずは自分にできることをすることからだな、と。音楽業界がピンチとは叫ばれ続けてますが、ピンチというのはチャンスと同じことだと思っているので。

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