2012年12月17日月曜日

ZAZEN BOYSのライブを観た話

12/08(土)ZAZEN BOYS@広島クラブクアトロ 行ってきました。
いかんせん時間が経ってしまいましたが雑感を。


これがライブ直後のpost。うん,なんだか思い出してきたぞ。


ZAZEN BOYSの曲ってものすごーくキメがたくさんあって,しかもそれが変拍子だったりして,見てる方としてはわけがわかんない。でも演ってる人らはバシッ,バシッ,と合わせちゃう。そういう凄みっていうのがひとつの特徴だと思うわけです。

他のバンドでももちろんキメがある曲はあるし,そりゃインストバンドなんかになったらなおさらキメを決めまくってる。

じゃあそういうバンドとZAZEN BOYSを比較したときにZAZENは何が違うかっていうと,それだけキメがあるにもかかわらず圧倒的に自由なこと,だと思う。キメという縛りが数多くある楽曲の中でも遊べちゃう自由さを持ち合わせていること,だと思う。

ライブに対して,音楽に対して,バンドに対してすごく真面目に向き合ってるのはわかる。(でないとあれはできないから。)だけど,そこで真面目一辺倒にならずに遊びの要素をたっぷり盛り込めちゃうバランス感覚っていうのは,ZAZENをZAZENたらしめる大きな特徴なんだろうな,と。


やっぱりキメがあると,そこを合わせなきゃ,という意識がはたらきすぎるのか,ライブもかっちりしすぎたものになってしまって,かっこいいんだけどどこか物足りない,まるでCDを聞いているようだ,なんて印象を抱くことになるバンドが多くいるわけで,,,

そういう中にあってZAZENのメリハリの付け方,というか寧ろハズし方っていうのは「すごい!」と思うと同時に「くだらねーよ!」と笑えてしまってとても愉快。しらける,なんてことはないわけで。すごくエンターテインメントだ。

変なポーズや謎のダンス,挙げ句の果てにはお客さんに歌わせる(合唱ではなく,コール&レスポンスでもなく)なんてことをしながらも最後に締める。お客さんに媚びるわけじゃなくしっかり馬鹿をやる,しっかり遊ぶ。いい度胸してると思う。だって自分だったらできないから。


じゃあなんでZAZENはあんなにも遊び要素があるのにふざけてるだけには思えないか,って考えてる中で目に入ったのが次の一文。

大の大人達が、真剣に遊ぶ様子が好きなのは、私もそうなりたいと思っているからであろう。

via 黄昏の irony : #208

ああ,ただ馬鹿やってるだけじゃなくて真剣に遊んでるのか,だからギャップはあってもぶれないのか,と妙に腑に落ちた。きっとそうなんでしょう,うむ。


さてさて,今回のライブをざっと振り返ったところで去年,2011年12月19日(月)にZAZENのライブを初めて見た時のpostを並べてみましょう。さらにさらに振り返り。


振り返ってみるとあの時はやっぱり向井秀徳その人を生で見れた,っていうことの感動が一番で,その後のライブはわりと置いてきぼりをくらってたよな,と。“その空気を味わうことができてよかったです”なんてちょっと控えめなセリフ出てきてるあたりそうなんだと思う。勝手にやってるステージを見ながら勝手に楽しむよ,っていう。わりと鑑賞してた感があったような記憶。

それからすると今回のライブはすごく寄り添ってもらえたよなあ,と。あるいは1回ライブを見れたことでこっちが寄り添えたのかもしれないけど。

まあそのあたりはどっちの変化かわかりませんが,そんな去年と比べても間違いなく最高だったライブ。パフォーマンスにひたすら笑って演奏で痺れて,,,極端な馬鹿さとかっこよさ両面で大満足させてもらえました。



間奏部分,ライブでも本当にこれやるから困るよね(笑)



向井秀徳情報

ZAZEN BOYS『TOUR MATSURI SESSION 2012』(2012年9月25日@恵比須LIQUIDROOM) / 「キメ」をエンターテイメント化した唯一無二のライブバンド -レビュー:CINRA.NET


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